こんにちは~。
「音楽と人」(2022年1月号)でB’zが表紙と巻頭インタビューに掲載されることが発表されまして、、、
【NEWS】B’z「音楽と人」表紙巻頭インタビュー!!
雑誌「音楽と人」12月3日発売号(1月号)にて、コンセプト・アルバム『FRIENDS III』のインタビューと『LIVE FRIENDS』有観客公演のライブレポートが掲載予定です!どうぞお楽しみに!https://t.co/tKvltYsU1C pic.twitter.com/KjnFRcyewI
— B’z (@Bz_Official) November 19, 2021
B’zが初登場した「音楽と人」(1998年1月号)を読み直している中で、今回は松本さんのインタビューをご紹介&勝手に深掘りしたいと思います!
その先の景色を見てみたい
B’zが巨大ロックバンドとなって、これから先の方向性をインタビュアーから聞かれた時、松本さんはこのように答えています。
この先ずっと続けていって、またちょっと違った景色が見れるんだったら、まだまだもうちょっと続けて見てみたいなあと思って。これでやめたら、その先の景色が見れなくなっちゃうじゃない?
インタビュアーに「今の景色も相当なものじゃないですか?まだ頑張りますか?」と言われても松本さんはこのように答えています。
音楽業界の状況もどんどん変わってきてるしね・・・その状況に対応していかざるを得ないこともあると思う。この世界でやってる限りは。
やっぱ頑張んなきゃとは思います。
一瞬、UNITE#01前のインタビューかと思うぐらい、24年前も今も、松本さんのB’zや音楽に対する真摯な姿勢は全くブレていないんですね。
どんな状況になってもそれに応じてB’zも変化して、B’zの新しいパフォーマンスの形を作ってチャレンジし続けるという、ブレない姿勢。
ダーウィンの名言でこのような言葉があります。
強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。
B’zが巨大ロックバンドとして今もなおトップを走り続けているのは、B’zが時代に応じて、パフォーマンスや音楽性を柔軟に変化できたからなのかもしれません。
5ERASもUNITE#01もまさに変化の証みたいなものですからね。
そして「その先の景色が見たい」という松本さんの言葉を見た時に、稲葉さんのライブMCが頭をよぎりました。
それは、このインタビューから10年後、B’z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-で、アンコールで「RUN」を演奏する前の稲葉さんのMCです。
このMCは、2018年3月放送のテレビ朝日「アメトーーク!」のB’z芸人企画でも紹介された有名なMCです。(以下MC全文)
僕ら、ずっと今まで、走り続けることでいろんな景色を見せてもらってきました。
そしてそのドラマは、本当に感動的で、愛しくてかけがえのないものです。
速くたってゆっくりだって、とにかく走り続ければ、たどり着ける場所があるということ、教えてくれたのはみんななんだよー!
そうやって今日たどり着いたこの場所、ここ横浜で今こうやって見てるこの景色、これはもうほんと最高です!
ぜひ、お互いこの瞬間をしっかり胸に焼きつけて、また今度笑顔で会える日まで、ゆっくり走り続けましょうよねー!
また会うんだぞー!約束だぞー!
今までみんなが僕達にくれた全ての声援に心から感謝します。どうもありがとう!
MCを見ただけで涙がでてしまう稲葉さんの神MCです(T_T)
稲葉さんのMCは稲葉さんだけの言葉ではなく松本さんも含めたB’zの言葉なのですが、松本さんの口から
またちょっと違った景色が見れるんだったら、まだまだもうちょっと続けて見てみたい
と、10年後の稲葉さんのMCにつながるような言葉を聞けたのは貴重で、稲葉さんの言葉と松本さんの言葉が初めてリンクしたような気がしました。
これからも彼(稲葉さん)を触発できるような人でいたい
インタビュアーから「稲葉さんてどういうタイプの人ですか?」と聞かれた時の松本さんの言葉がこちらです。
お互いに刺激というか、触発しあってここまできた気がする。だから、これからも僕が彼を触発できるような人でいたいと思う。それにはやっぱり勉強しないとダメだね。
それを聞いたインタビュアーに「ここでも勉強ですか?」と問われると
勉強というか・・・いろんなことにチャレンジして自分を上へ上へ持っていこうっていう意識をもってないと、たぶんダメだと思う。もしも、どっちかにそういう気持ちがなくなっちゃったら、一緒にいるのがつまらなくなると思うよ。
まさにこれは、今のB’zにもピッタリ当てはまっていますね。
松本さんも稲葉さんも職人気質で絶対に満足することがなく、自分を上へ上へ持っていこうとする人。
松本さんならギター、稲葉さんならヴォーカルという自分の領域を徹底的に突き詰めるけど、それ以外の部分については相手に全部お任せしちゃう。
その職人同士のあうんの呼吸というか信頼関係が時を経て、またさらに強くなっているように感じます。
B’zのライブの中でも伝説のライブとなっている、B’z LIVE-GYM Pleasure 2000“juice”ツアーの千葉マリンスタジアムのライブの話になりますが・・・。
2000年8月9日に千葉マリンスタジアムで行われたライブは、土砂降りの雨と激しい雷によって初めてライブが中止となり、その模様が伝説のように残っているライブです。
この後日談で、稲葉さんが当時ステージに立っている状況をこのように語っておられました。
できる限りライブを続けたかった。たとえ他のメンバーが演奏を止めたとしても僕は一人で歌ってやろうと思っていた。
一方松本さんも当時の状況をこのように語っておられました。
たとえ皆が演奏できなくなって、稲葉くんも歌えなくなっても、自分一人でもギターを弾き続けてやろうと思っていた。
結局ライブは、前も見えないほどの土砂降りと雷のなか誰一人、自分から演奏を止めることはなかったのですが、落雷の危険も高まって、スタッフの判断で演奏が中止となりました。
極限の状況にあっても、松本さんと稲葉さんの強い信念は揺らぐことなく、想いがピッタリ重なっていたことがあまりに衝撃的で、忘れられないエピソードになっています。
B’zは、松本さん、稲葉さんの個々の素晴らしい人間性も魅力ですが、B’zとしてお二人が一緒になった時の1+1=1,000にもなるようなパワーだったり、お互いの深い信頼関係に魅力を感じます。
個々が信じる道を研ぎ澄ませることが相手を刺激して上に上に高めあい、さらに尊敬と信頼関係を深めていく・・・というB’zの関係性に注目してみるのも、またB’zを語る醍醐味かもしれません。
「音楽と人」(1998年1月号)の勝手に深掘り企画、稲葉さん編はこちらの記事にまとめていますので、よろしければご覧になってください!
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